入院の最大の目的、筋生検。
筋生検で入院することが決まってから、ググるググる。
どうやらかなり痛いっぽい。
でもあまり痛くなかったという方もいるっぽい。
あまりたくさんの体験記が見つからない。
なので、私の筋生検体験記を綴っておく。
いよいよ筋生検の日!
朝の回診で先生から、15:30から筋生検を行うので15:15には病室にいてほしいとのこと。
先生に「痛いんですか?」と聞くと、
「ちゃちゃっと切るだけだから痛くないですよ」と本心だかなんだか分からないような顔で返答。
ものすごく痛かった、そうでもなかった、それぞれの感想があったから、そんなものなのかなぁと筋生検の痛みに対する恐怖はまだあまり高まらない。
その日の担当の看護師さんに「筋生検って痛いですか?」と聞くと、
「痛いって聞きますよね~」と、求めている確信的な感想には少し遠い。
「先生、あまり痛くないように点滴するって言ってましたよ~。」とのこと。
うーーん、痛いのか、痛くないのか。
時間まで病院の図書コーナーで本を読んだり、だんだんとドキドキ緊張しながら15:15に病室へ戻る。
処置室での準備
看護師さんが呼びに来て、同じ階にある処置室のような部屋へ案内される。
部屋には3人くらいの看護師さんと、主治医とは別の神経内科の先生。
少し遅れて主治医も来ていた。
ベッドへ横になって、お腹や胸に電極をつけて血圧だか心電図だかのモニターをつなぐ。
安定剤の点滴を打つ。
検体を取る左腕以外には手術のような緑のカバーをかけられる。
顔の向きも指示されて、左腕を見ることはできない。
「消毒しまーす」看護師さんが声を掛けて、医療ドラマで見るようにぬりぬりとガッツリ消毒。
「それでは麻酔打ちますね」と先生が麻酔を打つ。
すぐそばに看護師さんが立っていてくれて心強い。
筋生検開始
「では切りますね」とメスが入る。
切られている感じは分かるが痛くはない。
あぁ腕切られてるっぽいなぁという感じ。
事前にぐぐっていた情報によると、血管があったら血管を縫合する、的な情報を見ていて、私の場合だとまさに血管があったのか、なにやらごぞごそと処置をされている感。
何かされているのは分かるけど、痛いということはない。
私の感覚では10分以上15分くらい経ってるような感じで想像しているよりも時間がかかる。
これって筋肉とってるのかな?
それとも今から痛いのくるのかな?
心臓がドキドキしながら筋生検がすすむ。
途中で研修医さん入室。
看護師さん「今日ってカンファレンスの日じゃないんですか?」
研修医さん「そうなんですけど、筋生検なかなか見れないんでこっちのが大事です」
筋生検てやっぱり珍しいのか??
顔を右向きで寝ている私は左側で何が行われているか一切分からない。
先生たちと研修医さんが何やら医療的な会話をしているが頭がぼんやりしているのかあまりよく覚えていない。
かなり脂肪化してるね。難しいな。
的な話をしていたような。
明確に覚えているのは、主治医がSRPかもしれないと言っていた。
「では今から3回取りますね。ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してくださいね」
きたっ!!!!!!
3回!!!
もう終わるんじゃないかと思っていたタイミングだった!
ぐえっ!!!!!!!!
切れ味の悪いハサミで切られている感じ!!!!!
先生が看護師さんに、違う器具を指示する。
肉切られてる!
ものすっごい切れないハサミか包丁で切り取ろうとしてる感じがすごい!!!!
鶏肉の下準備を思い出す。
痛いといえば痛い。
まさに、肉を切り取られる痛み。
でも想像を絶するような叫びたいくらいではない。
想像の範囲内くらいかもしれない。
覚悟の範囲内だったけど、痛みと緊張で額に汗が吹き出ているのが分かる。
決して広い範囲を切り取ってるわけではないことは分かるが、プチッと手早く切り取られているわけでもない。
ハサミ1チョキ分を細かく3チョキくらいで取ってる感じ。
でも実際にどんな器具を使っているのか分からない。
もしかしたらメスで切ってるのかもしれない。
ふうっと一息ついて、また切り取られる。
このなんとも言えない痛み。
なんてマゾな生検なんだろう。
筋肉の採取完了
そんなこんなで「はい、無事に取れましたので、縫合しますね~」と筋肉の採取は終了。
切り開いた部分の縫合の開始。
一気に気が抜ける。
主治医が「そんなに痛くなかったでしょ」と声を掛けてくる。
「いや、痛かったです。」
「そう????でも平気そうだったね」
「ものすっごい痛いのを想像していたので。針筋電図のほうが痛かったかも」
「ははは。」
そんな話をしながら腕の縫合も終了。
主治医がSRPの検査について他の先生か看護師に話している。
SRPって何だろう。
カバーやモニターを外され、看護師さんに起き上がらせてもらった。
病室まで歩けますか?と聞かれたので、歩けますと返事し歩こうとするとフラついたので、看護師さんが車いすを持ってきてくれて、車いすに乗り病室まで戻った。
部屋に戻って時計を見ると、40分くらい経っていた。