いよいよ検査結果を聞く日。
11時の予約。
朝起きて、もうすでに緊張している。
心臓の音が大きくなっている気がする。
どきどきしながら一人で車を運転して病院へ向かう。
家族の同伴は頼まなかったし、病院から家族も同伴するように言われていることさえも言わなかった。
大丈夫、大丈夫、と自分に言い聞かせながら、自分の番を待つ。
診察室へ入ると、前回の診察と生検をした先生とは違う先生で女医さんだった。
机に紙が置かれている。
何かの結果っぽいようだけど、よく分からない。
どきどきどきどきどきどきどき
「問題はなかったです」
!!!!!!!!!!!!
ふーっと力が抜けた。
置かれていた紙は、検査前の感染症検査の結果だった。
「今回の検査で石灰も取れていると思います。半年後にまた検査を受けてください。」
5分もかからず診察終了。
半年後にマンモグラフィの予約を入れた。
ほっとして、じわじわ安心が広がってきて、安心しても心拍数が上がるんだなと思った。
マンモトーム生検の後、左胸はかなり内出血が広がったが治るものだし問題ない。
生検のキズも小さいし気になるほどでもない。
少しくらい残っているほうが、病気に対する不安を思い出せて私にはいい教訓になると思う。
もしかしたら大きな病気かもしれないという事態に直面したとき、 こんなにも不安な思いをするとは思っていなかった。
自分が病気になるなんて今まで考えたことがなかったし、勝手に自分とは縁遠いような話だと思っていた。
もしガンだったら、入っていた医療保険は乳腺不担保期間で保険はおりなかった。
万が一のことを考えたときに、今後の経過のことも気になったけど、金銭面もとても気になった。
本当に何もなくてよかった。
家族には詳しく話していなかったので、結果報告もとてもサラッとしたものだった。
家族も「よかったね」程度の軽いものだった。
軽い程度で話せる結果で本当に良かった。
安心のどきどきが、その日はしばらく続いた。